南部スペインの世界遺産

南スペイン アンダルシア州の都市カディス


スペインといえば、ヨーロッパの中でも特に情熱的なイメージのある国です。

日本から観光へ行く人のほとんどは「闘牛とフラメンコの街」というイメージを抱いて現地に旅立つのではないかと思われます。

しかし、実はこのステレオタイプのイメージを持つ地域というのは、南部地域に限られていたりします。

北東地域はそもそもフランスに近い地域なので北西部、南部とは全く違う文化を繰り広げていますし、使う言語もかなり違います。

中央部で海から離れているので、また違う文化が広がっていますし、北西部もスペインらしくないイメージの場所が広がっていたりします。

「スペインらしい文化」というのはそもそも南部が発祥地であることが多いので、イメージを裏切らない街を探しているのであれば、南部へ行くのが賢明です。

ちなみに南には「アンダルシア」という地域があります。

テレビで観たことのある人も多いかと思われますが、この地域は前述した闘牛やフラメンコの発祥の地となっており、最もこの国らしい雰囲気をたずさえている地域です。

この国ならではの色濃い文化が楽しめるだけではなく、セビリア大聖堂やアルカサル、インディアス古文書館やコルドバ歴史地区など世界遺産が多数点在しているので、この国の歴史をめぐる旅がしたいなら南部へ行くしかありません。

とはいえ、これを読んでいる方の中には「知らない世界遺産ばかりだし、そもそもセビリア大聖堂って何?」というような方もいらっしゃるかと思われます。

そもそもなぜそんなに多くの世界遺産があるのか不思議だ、という方もいるのではないでしょうか。

しかし答えは単純明快。

スペインはどういう国かというと、キリスト教徒の巡礼地になっている場所や、キリスト教に深く関連する場所が多く存在する国なのです。

そのため世界遺産にも必然的にキリスト関連のものが多く現存するようになっています。

たとえば、先ほどご紹介したセビリア大聖堂はこの国でもっとも巨大であるとされているカテドラル(大聖堂)なのですが、この大聖堂があった場所はかつてキリスト教徒によってレコンキスタ(国土回復運動)が行われた場所なのです。

15世紀までイスラムに支配されていたこの国ならではの貴重な文化財産が点在しているので、南部に行った時はぜひ、そういった歴史の面影を感じてみてください。

ちなみに世界遺産の多いことで知られる南部は、北アフリカに近い地域なのでそういったポイントもチェックしておくことをおすすめします。

スペインに詳しくなかった方もここまで読んでお気づきになったと思われますが、北東部がフランスに接近しているのに対し、北西部はポルトガルと接近しています。

さらに、南部は北アフリカに接近しているので、本当にそれぞれのカルチャーがばらばらになっているのです。

色々な地域を回ってみると「同じスペインでもここまで違うのか」ということに驚かされる筈です。

また、世界遺産を観に南部に行かれる時は、暑さ対策をしておくのが得策です。

猛暑などは平気で40度を超す気温に達するので、熱射病にはくれぐれも注意してください。

地中海沿岸らしいカラッとした陽気が続く筈なので、日本のジメッとした夏が苦手な方には心地良い気候かと思われます。

日陰の少ない世界遺産も多いので、なるべく帽子を持って行った方が良いかも知れません。

また、観たい世界遺産への移動時間を工夫すれば、アンダルシア州の世界遺産をいくつも見学することができるので、時間配分をしっかり考えるのも重要です。

事前にしっかり計画を立てて、スペインの世界遺産をじっくり堪能しましょう。