北東スペインの世界遺産

アランフエスの文化的景観

世界で一番世界遺産の多い国はどこかご存じでしょうか。

ほとんどの方は漠然と、ヨーロッパのどこかの国をイメージするのではないかと思われますが、国名を即答できる方はなかなかいないのではないかと思われます。

ちなみに地球上でもっとも世界遺産を多く保有している地域はイタリア。

情熱の国スペインはイタリアの二番手、世界で二番目に世界遺産を保有している国に当たります。

文化遺産の中で有名なものは何かと考えると、ガウディの建築物くらいしか思い浮かばない人がほとんどだったりするのです。

しかし、スペインにはまだまだ知られてない世界遺産が山ほどあります。

たとえば、北東スペインにはアントニ・ガウディの作品だけでも、「グエル邸」、「グエル公園」、「カサ・ミラ」、「サグラダ・ファミリア」、「カサ・バトリョ」など、数え切れない程の作品が存在します。

これらの物はスペインを代表する世界遺産として名を馳せていますが、上記のもの以外にもまだまだ世界遺産が点在しているのです。

たとえばバスク州にある「ビスカヤ橋」、やモンタネールの作品群の一つである「バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院」。

建築物だけでも、スペインの歴史が発展するのに必要不可欠であった貴重な作品群が多く現存しています。

また、スペインの建築家といえばガウディ、という人がほとんどかと思われますが、実は前述の「モンタネール」も、スペインの世界遺産を語る上では欠かせない人物なのです。

モンタネール、フルネームを「ドメネク・イ・モンタネール」というこの人物は、かつてフランスがアールヌーボーの絶世期だった時代に、ガウディと共にスペインの美術様式を築き上げた傑物。

スペインの世界遺産を語る上では、このドメネク・イ・モンタネールの存在も忘れてはいけません。

北東スペインはガウディ一人の功績によって発展した訳ではなく、二人の天才によって多くの世界遺産・文化遺産を生み出すに至ったのです。

しかし、これらの世界遺産をただ眺めるだけではその価値は一割程度も理解できないのではないかと思われます。

より深く感動したいのであれば、やはりある程度は世界遺産の生まれるバックボーンを知っておかなければなりません。

ちなみに、ガウディの世界遺産やモンタネールの建築物がある辺りのスペインは、フランスにほど近い位置にあるので、北西スペインや南スペインとは大きく異なる文化を発展させています。

言語も他のスペインの言葉より癖が強く、聞き取るのが困難であったりしますし、世界遺産をしっかり観て周りたいのであれば事前に、周囲の文化・生活についてチェックしておくのがおすすめです。

たとえば、北東スペインの中でも国境近いバスク地方などは自民意識が強く、人々の気質がより積極的に感じられるような地区になっています。

他の地域と文化が異なり、フランスの文化とミクスチャーになっている部分も楽しめるので、フランス旅行をしつつ世界遺産をめぐるのも良いかもしれません。

また、バスク地方はスペインの中でも特に食べ物が美味しい地域であると言われているので、世界遺産を観た後はバスク地方にある有名な料理店で地中海料理を味わうのがベストです。カタルーニャ地方だけでも十分見所はたっぷりあるので、局地的に回りたいのであれば、国境付近の文化を堪能してみてはいかがでしょうか。

スペインには当時の文化が色鮮やかに思い起こされるような建築物が多く現存しています。

これらの世界遺産をしっかり見学できるように、あらかじめ周辺地域についてチェックしておきましょう。